身元保証について

静岡県内にある病院や介護施設での身元保証人・連帯保証人・身元引受人をお受けいたします

入院時・入居時には身元保証人が求められます

独居・身寄りのない高齢者のための身元保証

民間・公営の賃貸住宅を借りる際や入学時・就職時等の多くの場面で身元保証人を求められます。大きなケガや病気で病院へ入院する際や、ご自宅での老後の生活を心配して介護・福祉施設（有料老人ホーム・サービス付き高齢者住宅・特別養護老人ホーム・介護老人保健施設等）へ入居する際も同じように、基本的に身元保証人・連帯保証人・身元引受人を求められます。

なぜ病院や介護施設から身元保証人を求められるのか？

まず、病院が入院時に身元保証人を求める理由は、医療費の未払いを未然に防いだり、万が一ご本人が判断できない状態での治療方針や手術等の医療同意、死亡時には身柄のお引き取りが必要だからです。病院では入院時の誓約書に身元保証人を記載してもらうことで、これらの問題を回避しているのが現状です。特に医療費の未収金問題に関しては深刻で、静岡県を含め全国にある医療機関が診察・治療・手術を行ったにも関わらず、診察費・治療費・入院費等の医療費を回収できないことが、病院にとって大きな悩みとなっています。平成１７年の厚生労働省の調査によると、全国3,270病院における累積未収金額が１年間で約219億円（１病院あたり589万円）にのぼることがわかりました。

身元保証人不在による医療費の累積未収により病院は困っている

このような医療費の未収金問題を未然に防止するため、とりわけ病院では入院時に身元保証人を求めるのです。次に、介護・福祉施設が入居時に身元保証人を求める理由は病院と似ています。居室料・利用料の未納を防いだり、死後の対応を確実に行う人が必要なため、入居時に身元保証人・連帯保証人・身元引受人を求めるわけです。

病院での身元保証人（引受人）の役割

医療費のお支払い
入院計画・治療方針・医療行為・手術の同意
医師との協議
入院中の洗濯
他の入院患者とのトラブル対応
お亡くなりになった際の身柄のお引き取り
お亡くなりになった際の遺品のお引き取り

介護施設での身元保証人（引受人）の役割

居室料・利用料のお支払い
サービス担当者会議への出席
ケアプランの同意
他の入居者とのトラブル対応
お亡くなりになった際の身柄のお引き取り
お亡くなりになった際の遺品のお引き取り
お亡くなりになった際の退去のお手続き
退去後の原状回復費用のお支払い

万一の支援

法人として身元保証人をお受けすることのメリット

個人ではなくタスカルのような法人が身元保証人になるメリットは、身元保証人が１名しかいなかった場合、もしもその身元保証人が急なケガや病気をしてしまったら、身元保証人の役割を果たせず、緊急時は困ってしまいます。しかし、タスカルのような法人の場合は万が一、担当の職員が不在になったとしても、他の職員が対応できるので安心です。タスカルが法人として身元保証人になることに関して、静岡県内にある総合病院や有料老人ホーム等の介護・福祉施設からは高く評価をいただいております。

タスカルの需要が高まっています

一人暮らし・身寄りのない高齢者は病院や福祉施設での身元保証人（引受人）で困ります

病院や有料老人ホーム等の介護・福祉施設から身元保証人・連帯保証人・身元引受人を求められた際、基本的に家族にお願いすることが一般的です。しかし、身寄りのない独居の方やお子様やご兄弟がいても遠方に住んでいたり、疎遠・頼りたくない・迷惑を掛けたくないという方々にとって身元保証人・連帯保証人・身元引受人は大きな壁です。近年の未婚率の増加や家族関係の希薄化、一人暮らしをする高齢者数の増加に伴い、身元保証人をお願いできる家族がいない高齢者もそれに比例して増えているのが現状です。

一人暮らし・独居高齢者の人口のグラフ資料：内閣府の平成２６年版高齢社会白書

内閣府が発表する「平成２６年版高齢社会白書」の統計を見てみると、一人暮らしをする６５歳以上の高齢者は平成２２年の時点で男性約 139万人、女性約 341万人、合計約480万人いて、その数は年々増加傾向にあります。人口の多い三大都市圏（東京・名古屋・大阪）においては増加が顕著でありますが、地方である静岡県も例外ではありません。近年、静岡県内の若者が親元を離れ、東京等の都市部へ流出する傾向が強まっているからです。では、一人暮らしをしていて誰にも身元保証人を頼めない方は、どのように解決をすれば良いのでしょうか。そのようなお困りの時に、タスカルの身元保証支援がございます。ご親族が遠方にお住まいでタスカルが身元保証人になる場合は、決してご利用者とご親族との関係が切れるわけではございませんので、ご安心ください。

成年後見人と身元保証人の違い

成年後見人と身元保証人の違いについて

成年後見人がいれば身元保証人が必要ないと混同されている方がおられますが、両者の役割は異なります。成年後見人と身元保証人の違いについて解説をいたします。

成年後見人とは？

成年後見人は本人の代わり

成年後見人は認知症・知的障がい・精神障がい等で判断能力が不十分となった方を保護する役割を担います。本人の代わりに財産管理や法律行為を行い、入院の手続き・施設入所の手続き・医療費や施設の利用料等の支払いを行います。成年後見制度は大きく分けて「任意後見」と「法定後見」があります。本人の判断能力を有している間に本人が候補者を選定し契約しておくのが「任意後見」、既に判断能力がない場合に親族等の申立てによって家庭裁判所から選任されるのが「法定後見」です。

身元保証人とは？

身元保証人は家族の代わり

身元保証人は民法上で保証債務を負う人を指します。名前のとおり本人の身元を保証するだけではなく、医療費・施設の利用料・家賃の滞納の保証する役割を担います。本人の家族代わりであることから緊急連絡先にもなり、何か損害を与えた場合の保証や万が一の事態が発生した場合にも対応をしなければいけません。身元保証人がどのような責任を負うかは、病院や介護・福祉施設の契約内容によって異なります。

まとめ

成年後見人と身元保証人及び連帯保証人の役割は異なる

このように、成年後見人と身元保証人の役割は大きく異なります。成年後見人は各種手続きや支払いを代行することはできますが、支払いの滞納に対しての保証債務や何か損害を与えた場合の保証はできません。したがって、本人の代わりである成年後見人は、身元保証を行う立場にはないのです。身元保証人は本人の代わりに立て替えた費用を本人へ請求することができます。成年後見人が身元保証人を兼ねた場合はどうでしょうか。本人の利益を守る立場にある成年後見人が本人に請求するのは、利益相反行為にあたります。したがって、利益相反の観点から兼任は適当でないということがわかります。

タスカルに身元保証人をご依頼いただくケース

タスカルに身元保証人をご依頼をいただくケースで最も多いのは、おひとりで生活している高齢者です。その次は、ご家族やご親戚がいても迷惑を掛けたくないというシニア世代の方々です。最近は、お子様がいないご夫婦からのご依頼も増えています。

身元保証人をご依頼いただいた方の事例

「一人暮らしをしていて、頼れる人がいない」
「夫婦で暮らしているが、子供がいないので万が一ひとりになったら不安」
「老後の全てをお願いするはずだった子供が脳梗塞を患ってしまった」
「県外に住む子供が働き盛りなので、迷惑を掛けたくない」
「近くに兄弟がいるが、高齢で動けない」
「仲の良い親族がいるが、少しでも負担を減らしてあげたい」
「甥や姪がいるものの、ずっと疎遠なので今さら頼みずらい」
「身元保証人が死んでしまった」
「親元を離れて東京に暮らしているので、代わりに両親の面倒を見て欲しい」
「身寄りのない方の身元保証人を引き受けてきたが、大変なので辞退したい」
「独居高齢者の成年後見人だが、緊急時の対応と身元保証人のことで困っている」

身元保証事業に対するタスカルの想い

一人暮らし・独居・身寄りのない高齢者に対するタスカルの想い

将来的に病院や介護・福祉施設から身元保証人を求められない時代が到来し、簡単に入院や入居ができたとしても、おひとりでいることに変わりはございません。万が一、ご自宅で倒られていた場合、どなたが対応するのでしょうか。タスカルが行う身元保証事業とは、単発的なただの名義貸しではございません。一人暮らしの高齢者でも安心していただけるよう、本当の家族のように接し、最後の部分まで確実にお手伝いをすることです。ですから、お元気なうちだけでなく、お亡くなりになった後も重要な役割を担うのがタスカルの身元保証事業といえます。身元保証人という問題をはじめ、皆さまの不安を安心と信頼へ変えていくことがタスカルの大きな使命です。